飛蚊症の治療は眼科医にも難しいものです。その治療法のポイントは活性酸素対策です。
医師に「生理的飛蚊症で治療できない」と言われた
このサイトのテーマは、飛蚊症の根本治療です。
飛蚊症は目の前を糸くずや、粒などの浮遊物が飛んでいるいるように見える病気です。
眼科の医師の診察を受けても、治療によって飛蚊症の症状が改善するケースはほとんどありません。
いくつもの病院の医師から次のように言われたことはないでしょうか。
「生理的飛蚊症で、治療はできません」
「特に支障はありませんので、治療の必要はありません」
医学も完璧ではありませんので、「治せない」というのは仕方ありませんが、「支障はない」と言われても患者としては納得しがたいものです。飛蚊症で支障があるかないかは患者側が決めることです。
では、なぜ日本の病院では飛蚊症を治療できないのでしょうか?
それを理解するためには、まず飛蚊症の種類・原因について知る必要があります。
飛蚊症というのは気にならない人は問題なく生活できる場合もありますが、いざ治療しようとなると意外に難しい病気です。
飛蚊症には主に、「生理的飛蚊症」と「病気による飛蚊症」があります。
飛蚊症の症状がある場合は、まずは専門医の診察を受け、原因を特定しなければなりません。
網膜裂孔や網膜はく離などの病気による飛蚊症であれば、原因となっている病気を早期に治療する必要があります。
しかし実際に診察を受けてみると、ほとんどのケースは生理的飛蚊症と言われるものです。その結果、ほとんどの眼科医は
「治療はできません」、「異常はないので治療の必要はありません」、「心配ありません」
と言います。
しかし、このように医師に言われたことを「見放された」と受取り、精神的なダメージを受け、鬱症状に陥る患者さんも少なくありませんので、もう少し言い方に配慮することを望みたいです。
良心的な眼科医の場合、患者さんの精神的なケアにも配慮してくれる場合もありますが、飛蚊症の症状そのものを改善するまでには至りません。
生理的飛蚊症の原因について詳しくは別ページで述べますが、ざっくりと言えば、生理的飛蚊症は体全体の機能低下が要因となって引き起こされます。
日本の大学医学部が中心的に扱っている「古典的な西洋医学」では、目や耳、心臓、骨・・・と、体の各パーツごとに研究が行われ、眼科、耳鼻科、心臓外科、整形外科というように体のパーツによって診療科が分かれています。
そして最大の問題は各診療科の連携があまり上手くいっていないことです。この連携が機能するようになれば、体全体を観察できるようになり、病気の治療に対してさまざまなアプローチが可能になるはずです。こうなれば日本の病院での飛蚊症治療にも可能性が開けるかも知れません。
(※「古典的な西洋医学」とは、西洋医学が古典だという意味ではありません。海外で主流の西洋医学と日本の西洋医学には、決定的に違う点があるということです。日本の「古典的な西洋医学」とは何なのか興味のある方は、こちらのページをご覧下さい→古典的な西洋医学とは?)
日本の大学医学部では、網膜はく離など眼球そのものの異常によって起こる病気の治療については、しっかりと教育しており、眼科医の治療経験も豊富です。
しかし、生理的飛蚊症のような体の機能低下によって起こる目の異常の治療については、眼科医は専門的な教育を受けていないため苦手としています。
医学部が生理的飛蚊症の治療法の教育をしていないわけですから、治療できないからといって眼科医を責めるのは酷です。医師も教えられていないものを治療することはできません。
むしろ、知らないものを無理に治療するほうが無謀で無責任というもので、眼科医が飛蚊症に対して「治療できない」と言うのは一見冷たいように思われがちですが、医師としては堅実で正しい対応です。
臨床に携わる医師は人間を相手にする失敗が許されない仕事で、研究室の動物実験のような治療はできません。臨床には臨床の役割が、研究には研究の役割があるということを理解してください。
現状では、検査をして生理的飛蚊症だと診断するまでが眼科医の仕事であり、その後の治療は残念ながら眼科医の領域ではありません。
まずは、この現実を受け入れることが飛蚊症治療の第一歩です。これを受け入れなければ時間ばかりが過ぎていき、飛蚊症は治りません。
そして、飛蚊症にお悩みの方は既に実感していることと思いますが、多くの病気がそうであるように飛蚊症も放置すれば時間の経過とともに症状が悪化する傾向があります。ですから、まず早めに飛蚊症の進行を止めることが第一です。
では、飛蚊症に対してどう対処すればいいのでしょうか?
飛蚊症を治療・改善するためには眼科医とは根本的に違ったアプローチをする必要があります。
飛蚊症の根本治療をめざす
飛蚊症(生理的飛蚊症)の根本治療について基本的な考え方を述べます。
その前にまずは人間の細胞が損傷するしくみと、そこから回復するしくみについて述べます。人間の目も細胞の集まりですから、細胞の損傷と回復は飛蚊症治療においても肝となるポイントです。
人間は食べ物から摂った栄養素と呼吸によって取り込んだ酸素を利用し、細胞のミトコンドリアという器官でエネルギーを産生して生きています。運動する、考える、心臓が動く、内臓が働く、体温を維持する。このようなあらゆる人間の生命活動にはエネルギーが必要です。そして物を見るという目の働きにも細胞で産生するエネルギーが使われます。
エネルギーを産生するためには必ず酸素が必要ですが、酸素を利用してエネルギーを生み出す際に、酸素の一部は活性酸素という物質に変わります。
活性酸素には強い酸化作用があります。そして細胞がエネルギー産生する過程で生まれる活性酸素は細胞自身を酸化し傷つけます。
この他、ストレス、喫煙、紫外線などの外的な刺激も活性酸素を発生させる要因となります。
このような活性酸素による細胞への攻撃に対して、人間の体には抗酸化酵素という防衛システムが備わっています。そして、傷ついた細胞を修復するシステムも存在します。
抗酸化システムで活性酸素の働きを緩和し、細胞修復システムで傷ついた細胞を回復させる。このようにして人間の体は健康な状態の維持をはかります。
飛蚊症(生理的飛蚊症)は、活性酸素が眼球内の硝子体というゼリー状の物質を変性させ、その変性部分をゴミのような映像として認識されるものです。
目は紫外線を浴びやすく活性酸素が発生しやすい場所です。そして現代社会はストレスの多い社会でもあり、飛蚊症が起きやすくなっていると言えるでしょう。
飛蚊症は眼球だけにフォーカスしていては治療できません。体中で発生する活性酸素、それに対抗する抗酸化システム、傷ついた細胞を修復システム、抗酸化酵素を細胞に運ぶ血液の通り道である血管・・・と体全体を考えて対処する必要があります。